当ページには広告リンクを含む場合があります。料金・契約・制度は、本文に示した適用条件と出典を確認してください。

飲食店の法人カードは「仕入先で使えるブランド」「誰が使うか」「引落日までに残高を用意できるか」で候補が変わります。ここでは一般・標準クラスの4枚を比較し、口座は別枠で2サービスを紹介します。法人だけでなく個人事業主も対象となるカードがありますが、法人口座と同じ申込条件ではありません。
先に結論:店の使い方から候補を絞る
- 店主と数人の買い出し担当で使う:年会費無料のビジネスオーナーズ、Biz ONE一般、セゾンコバルトを、追加カードの対象者と引落口座で比較。
- 出張・付帯サービスも使う:ビジネス・グリーンは無料カードとは別枠で検討。年会費を払っても使うサービスがあるか確認。
- 現金売上が多い:カードより先に、日々の入金ができるATM・硬貨の扱い・入金手数料を確認。ネット口座だけで完結するとは限りません。
掲載順はおすすめ順位ではありません。入会特典を含めず、継続利用時の費用と運用条件で比較しています。料金は税込、2026年10月18日の確認内容です。審査・発行・希望する利用枠の確保を保証するものではありません。
法人カード4枚の比較:年会費と従業員用カード
| カード/公式情報 | 年会費 | 追加カード | 合う店・確認する点 |
|---|---|---|---|
ビジネスオーナーズ(一般) ![]() | 本会員・追加とも無料 | パートナー最大18枚 | 複数の担当者に渡すカードの固定費を抑えたい店 注意:個人用三井住友カードと利用枠を共有。最大500万円は保証額ではない |
JCB Biz ONE ![]() | 一般:永年無料 | 一般:永年無料。発行会社の条件あり | MyJCBと会計連携を使い、経費をまとめたい店 注意:2026年10月6日からパートナーカード対応。JCB加盟店かも確認 |
セゾンコバルト・ビジネス ![]() | 本会員・追加とも無料 | 最大9枚。入会同時は最大3枚 | 少人数の社員に経費用カードを持たせたい店 注意:法人名義口座はカード到着後に書面登録。アメックス直接発行ではない |
アメックス ビジネス・グリーン ![]() | 本会員13,200円/年 | 付帯特典あり6,600円/枚・年。特典なしは別条件 | 有料の付帯サービスを実際に使う経営者 注意:特典なし追加カードは年会費無料でも、利用がない場合に管理手数料あり |
カードの明細を分けることと、従業員ごとに利用上限・利用先を細かく制御できることは別です。カードの貸し借りはせず、実際に使用する本人名義の追加カードを発行してください。利用者別の制御が必須なら、申込前にその機能が使えるか確認します。
4枚それぞれの強みと、選ばないほうがよいケース
三井住友カード ビジネスオーナーズ:追加カードを多めに使う店の無料候補


本会員とパートナー会員の年会費を抑えながら、店主以外の経費を集約したい場合の候補です。パートナーカードは最大18枚で、店舗責任者や買い出し担当者が増えても年会費の増加を避けられます。ただし発行対象・枚数・審査を確認し、必要な人数分だけ持たせる運用にします。
比較で見落としやすいのは利用枠の共有です。代表者が持つ個人用三井住友カードと枠を共有するため、私生活の大きな支払いが仕入れ用の利用可能額に影響することがあります。公表される最高500万円と、実際に使える残額を分けて考えてください。
締め・支払日は「15日締め翌月10日払い」または「月末締め翌月26日払い」。法人名義または代表者個人名義の口座を選ぶ条件も確認できます。通常ポイントは200円につき1ポイントで、最大1.5%は対象の個人カードとの組合せ・対象利用などの条件付きです。全ての仕入れで同じ率になるわけではありません。
JCB Biz ONE:MyJCBと経費管理をまとめたい店の候補


一般カードは年会費が永年無料で、法人代表者と個人事業主が対象です。MyJCB外部接続サービスによる会計ソフトとの情報連携が案内されており、カード利用を記帳につなげたい店で検討できます。連携先の会計ソフト側でも対象カード・取得範囲を確認し、領収書まで自動で保存されるとは考えないでください。
2026年10月6日からパートナーカードに対応しています。ジェーシービー発行の場合、対象となる家族・従業員向けに発行でき、一般カードは追加分も年会費無料です。「Biz ONEは追加カードを作れない」という旧情報とは区別し、必要枚数や対象者は申込時点の公式案内で確認します。
通常ポイントの2倍付与には一部対象外があります。交換先で価値が変わるため、他社の現金還元率とそのまま比較しないことが大切です。法人名義口座も利用できますが、即時入会は個人名義口座などの条件があります。法人名義で引き落としたい店が、最短発行だけを理由に申込方法を選ぶのは避けましょう。仕入先のJCB対応も確認します。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード:追加カードと固定費を抑えたい少人数の店向け

クレディセゾンが発行するアメリカン・エキスプレスブランドのカードです。本会員・追加カードとも年会費無料で、追加は最大9枚。入会と同時に申し込めるのは最大3枚で、4枚目以降は入会後の手続きになります。従業員の立替払いを減らし、利用明細をまとめる目的で比較しやすい商品です。
法人名義口座への設定方法に注意が必要です。オンライン申込では法人名義口座を設定できず、カード到着後の用紙で登録します。代表者名が併記された口座などの条件もあるため、開業時に法人口座を準備している場合は手続きの順番を確認してください。登記簿謄本・決算書が不要でも、本人確認や審査はあります。
通常は1,000円ごとに永久不滅ポイント1ポイント、特定加盟店では4倍となる仕組みです。全ての支払いが4%還元になる意味ではありません。仕入れ先が対象加盟店でなければ、ポイント倍率より追加カードの費用と口座設定を優先して判断します。アメリカン・エキスプレス直接発行カードの優待や補償が、そのまま付くわけでもありません。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード:有料サービスを使い切れるかで判断するカード

アメリカン・エキスプレスが直接発行するビジネスカードで、本会員の年会費は13,200円です。無料カードの代わりとして一律に選ぶのではなく、利用する付帯サービスと経費の管理方法が年会費に見合うかを確認して選ぶ位置付けです。同じアメックスブランドでも、セゾンコバルトとは発行会社とサービス体系が異なります。
追加カードは種類で費用が変わります。付帯特典ありは1枚につき年6,600円。付帯特典なしは年会費無料ですが、所定の判定期間に利用がない場合、管理手数料3,300円がかかります。「従業員用は無料」とだけ読んで使わないカードを配ると、想定外の固定費になりかねません。
店主本人の出張などで使うサービスと、社員の買い出しで必要な機能を分けて検討しましょう。社員全員に同じ付帯特典が必要とは限りません。カードの利用可能額は審査・利用状況などで異なるため、設備購入や広告の大きな支払いを決める前に確認してください。年会費の元を取るために不要な支出を増やすのではなく、普段から発生する経費で判断することが基本です。
本会員1人+従業員2人なら、年会費はいくらか
| 構成 | 年間のカード費用 | 計算条件 |
|---|---|---|
| ビジネスオーナーズ:本会員+追加2枚 | 0円 | 無料の本会員・パートナーカード。発行条件・審査あり |
| Biz ONE一般:本会員+追加2枚 | 0円 | ジェーシービー発行・一般の年会費。対象者・必要枚数を確認 |
| セゾンコバルト:本会員+追加2枚 | 0円 | 無料の本会員・追加カード。対象者・審査あり |
| ビジネス・グリーン:本会員+特典あり2枚 | 26,400円 | 13,200円+6,600円×2枚。特典なし追加カードとは別構成 |
編集部による年会費だけの試算です。分割・リボ・キャッシングの手数料、海外事務手数料などは含みません。カードの違いで年間数千円のポイント差を狙うより、追加カード費用と立替精算の負担を合わせて見るほうが、少人数の飲食店では判断しやすくなります。
利用枠と支払日:カードを増やせば資金が増えるわけではない
カードは仕入れ代金の支払時期を変える手段であり、売上や利益そのものを増やしません。複数カードでも枠が共通になる場合があります。未確定の利用、継続課金、設備購入が重なると、月の途中で決済できなくなる可能性もあります。
- 仕入れ・光熱費・広告・設備のうち、実際にカードで払えるものを分ける。
- 直近の利用残高に、次の引落しまでの予定支出を足して、必要枠を計算する。
- キャッシュレス売上の入金日、給与・家賃、カード引落日を同じ日別表に置く。
例えば引落日前の残高が20万円、そこまでの入金が50万円、給与・家賃が60万円、カード引落額が40万円なら、残高は30万円不足します(20+50−60−40)。仮の数字による説明で、特定カードの条件ではありません。ポイントより先に、引落日までの不足を解消できるかを確認してください。資金計画は飲食店の資金調達ガイドでも整理しています。
法人口座2サービスの比較:振込と現金入金を別々に見る
| 口座サービス | 他行振込の通常手数料 | 違い・向く運用 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 119円/件 | 法人の決済用口座を既存の取引銀行と分ける候補 | GMOあおぞらネット銀行の専用支店サービス。個人・個人事業主は対象外 | |
GMOあおぞらネット銀行 | 100円/件 | 通常の法人口座で振込・一括振込を比較する候補 | 提携サービス口座とは手数料が異なる。無料回数・有料会員条件は別途確認 |
【ラクスルバンク】:法人の決済用口座として比較

独立した銀行名ではなく、GMOあおぞらネット銀行の専用支店を利用する法人向けのサービスです。通常の他行振込は1件119円、口座維持は無料、ATM入出金は1回110円。振込だけでなく、現金売上を何回入金するかで月額を計算します。
例えば他行振込30件とATM入金22回なら、119円×30+110円×22=月5,990円。編集部の試算で、振込・ATM以外の手数料を含めていません。振込単価だけで最安とは評価していません。紙幣の入金先と硬貨の取扱いは開設前に確認してください。
付帯するデビットカードは原則口座から即時払いで、上のクレジットカード4枚とは役割が異なります。個人事業主は対象外です。法人で、既存の銀行との役割分担を決めてから検討するのがよいでしょう。
法人の方は、Webの公式案内で開設条件と手数料を確認してください。
広告はWebからの新規口座開設申込みが対象です。アプリから開始した申込みは対象外のため、確認から申込みまでは同じ端末・ブラウザを利用してください。本人確認などで必要となるアプリ利用とは区別してください。
GMOあおぞらネット銀行:振込を中心に比較
通常の法人口座では、他行振込が1件100円、同銀行宛ては無料と案内されています。振込30件なら通常単価の試算は月3,000円。開設時の無料回数やキャンペーン、有料会員の条件はこの試算に含めていません。ラクスルバンクとは同じ銀行基盤でも料金表を共用できません。
給与や仕入先への一括振込、会計連携、各種口座振替など、必要な機能を公式案内で照合してください。振込が安くても、硬貨の処理、店舗近くのATM、取引先が指定する金融機関、融資の窓口まで置き換えられるとは限りません。既存の銀行を残し、用途別に使う方法も比較します。
会計ソフトにつなげるまでが、事業用カードの準備
カード発行だけでは経費は整理されません。個人事業主はマネーフォワード クラウド確定申告、法人はマネーフォワード クラウド会計などの連携対象を確認し、少額の通常取引が明細へ反映されるか、私的支出が混ざらないかを確認します。銀行明細・カード明細・領収書を全部経費登録すると二重計上になることにも注意してください。
Misocaは請求書作成の候補であり、法人カードや法人口座そのものではありません。会計側の選び方は飲食店の会計ソフト比較へ。登記住所を検討している場合も、住所サービスの条件と銀行・カードの審査は別々に確認します。
申込前に埋めたい5項目
- 利用者:店主だけか、買い出し・店舗責任者にも発行するか。名義と追加カード条件を確認。
- 支出:主要な仕入先、通販、広告が希望するブランドに対応しているか。
- 資金:共通利用枠、継続課金、引落日を含めて日別残高が不足しないか。
- 口座:法人名義・個人名義・屋号付き口座の対応と、Web/書面の設定方法を確認。
- 運用:利用者ごとのルール、領収書の保管、退職時の停止、会計明細の照合担当を決める。
まず候補を1〜2枚に絞り、公式の申込対象・最新料金・必要書類を確認してください。カードの多重申込みや審査の通りやすさを前提に選ぶのではなく、自店で使う条件を満たすかで判断しましょう。
出典・確認日
2026年10月18日確認。商品条件と画像は以下の発行会社・金融サービスの公式情報を参照しています。比較・費用試算は編集部の整理であり、実機・カードの利用体験や審査結果を示すものではありません。広告の有無で順位付けはしていません。